Gallery noivoi、大きなガラスブロックから陽がさしこむ美しい空間。
時間の移り変わりによって光が変化し、作品の表情も変わります。影も美しい。
この空間に展示してみたい。。。その想いが叶って2回目の企画展。
今回はその空間を最大限に活かせるようにそれに合わせてのインスタレーションです。
フェルト作品は2年間かかって作り上げたものを、空間表現は構想1年ギャラリーの図面とにらめっこしながら練りました。
期間中アメリカやオーストラリア、国内でも関東、関西からわざわざお越し頂き驚きと感激。
そして色々なお話が聞けました。
寒い中お越し頂いた皆様ありがとうございました。


なぜ、バッグなのか?
絵画表現から繋がる創作イマジネーションを、当たり前の日常に触れるバッグに落とし込んでファッションデザインとアートの両観点からの融合により日常における非日常の世界観を皆様と共有したい、世界に一つのアートバッグをお届けしたいと言う想いからです。
特定の人にしか行き渡らない狭いアート界の垣根を超えて、もっと身近に、でも個性感性を存分に発揮して。
ひと言でいうなら、”アート、観ているだけではつまんないから抱えちゃって!”
なぜ、インスタレーションなのか?
海をテーマに制作、そこはまるで深海のように、”Jewel of the sea world" 宝石箱のような海の世界があなたを包む空気感、空間全体で体感して頂きたいという想いで制作しました。
海神の 手に巻き持てる 玉故に 礒の浦廻に 潜きするかも
(わたつみの てにまきもてる たまゆゑに いそのうらみに かづきするかも)


空間を埋め尽くす白と黒のフェルトは、ドローイングを元に実体化したものです。
80mのフェルト布を3種類2000ピースにカットし、パズルのように自由自在に組み合わせはめ込んで作りました。
気の遠くなるようなその作業は、底なしの深海をさまようような恐怖とそして無限に広がる夢との繰り返しでした。


バッグは一つの制作に一ヶ月半は要するため、年に7, 8 個ほどしか出来ません。
発表におけるジレンマとの闘いをずっと抱えていました。と、最近では過去形で言えるような、
そんな覚悟は出来たかな。





美術高校の恩師(彫刻家)が来てくださって嬉しかったぁ。今になって明かされた秘話や思い出話。
もう感謝しかありません。
思えば中学生(14歳)の歳で美術の道に進むと決め、美術の高校で色々な事を学び、それが原点です。今でもずっと見守ってくださって、課題も頂きました。高校、大学、恩師は大きな存在です。
私も教育者の端くれとして、足元にも及びませんが。。。未来へ想いを繋げていきたいと思っています。

Many thanks!!!
Atsuko